家を購入する際の登記の仕方には、「単独名義」と両親や夫婦などでお金を出し合って購入する「共同名義」の2種類あります。
そこで、今回は家を共同名義で購入するメリットとデメリットを解説します。
家の購入というのは、人生において大きな決断の1つです。
本記事がその決断の参考になれれば幸いです。
家を共同名義で購入するメリットとデメリット
それでは、家を共同名義で購入するメリットとデメリットをそれぞれ解説していきます。
メリット
●夫婦別々で住宅ローン控除が受けられる
住宅ローン控除というのは、年末調整の際に10年間、住宅ローンの年末残高の1%が減税されるという制度です。
お互い働いている夫婦が共同名義として、家を購入した場合は、夫と妻のそれぞれで、住宅ローンの控除が受けられます。
●売却時にかかる税金の特別控除を、共同名義人の人数だけ受けられる
将来、家を売ることになった場合、売却時の得た譲渡所得から、最高3,000万円まで控除を受けられる特例があります。
単独名義だった場合は、1人しか控除を受けられませんが、もし、夫婦の共同名義にしていた場合は、夫と妻のそれぞれで控除が受けられます。
●相続税の節税が可能
もしも将来、単独名義である夫が死亡し、相続が発生した場合は、その家の評価額がそのまま課税対象となります。
しかし、共同名義の場合は、夫の持ち分のみが課税対象財産になり、単独名義よりも相続税が節税できるでしょう。
デメリット
●売却が難しくなる
家を売却するためには、共同名義人全員の同意が必要になります。
これが最も問題となるのが、離婚した際の財産分与です。
仮に夫の方が家の売却を望んでも、妻が住み続けることを主張した場合は、売ることができません。
●相続が発生すると複雑になる
共同名義人の1人が死亡して相続が発生した場合、共同名義人の相続人が複数いると、当初は2人だった共同名義人が次々と増えていく可能性があります。
共同名義人が多くなると、リフォームや売却をする際に全員の足並みがそろわない恐れがあるので注意が必要です。
家を共同名義にする際の注意点
共同名義の持ち分は、実際に支払った金額に応じて登記をしなければなりません。
もし、夫が自分のお金だけで購入した家を妻と2分の1の共同名義で登記すると、夫から妻へ家の購入価格の2分の1相当の額の贈与があったとみなされ、贈与税が課税されてしまう恐れがあります。
そのため、家を共同名義で登記する場合は、実際に払った資金に応じて持ち分を登記しましょう。
まとめ
ここまで、家を共同名義で購入するメリットとデメリットから始まり、共同名義の注意点を解説しました。
家を共同名義で購入すると税制関係でメリットがありますが、その反面、特に離婚した場合のデメリットが大きいです。
メリットだけでなく、デメリットや注意点も念頭において検討しましょう。
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