リースバックによって不動産を売却できれば、自宅はそのままに多額の資金が手に入るなどのメリットを得られます。
しかし、近ごろはリースバックを悪用した事例が増加しているため、決して安全な仕組みであるとは言えません。
そこで今回は、リースバックの悪用を疑うべき怪しいケース例と、怪しいケースを回避するための方法をご紹介します。
リースバックの悪用を疑うべき怪しいケース例をご紹介
「リースバック」とは、所有している不動産を売却した後、そのまま賃貸として住み続けることです。
さまざまな事情により活用する方がいらっしゃいますが、この仕組みを悪用する人がいることを忘れてはいけません。
今回ご紹介する怪しい例は、相場より低い価格で買い取られてしまう「リースバック詐欺」です。
そのような事態に発展してしまった最初のきっかけは、老後資金への不安とリースバックの広告でした。
マンションに住んでいるので「築年数が経過している物件は修繕積立金の増額が必要」など、不安をあおるニュースが目につきます。
マンションの管理計画などを把握していれば、収入が年金だけでも生活できると理解できたかもしれませんが、その時は「このままではここに住み続けられないかもしれない」という不安だけが先行してしまったのです。
不安な気持ちを抱えたまま、リースバック業者に相談すると、相場の半分以下の買い取り価格を提示されました。
その価格が安すぎることは理解していましたが、このまま住み続けられるし今後の生活の不安がなくなるなど、甘い言葉に心を動かされ、言われるがまま契約してしまったのです。
これは典型的なリースバック詐欺の手口です。
また、リースバック契約した物件をすぐに転売されて、引っ越しを余儀なくされた例もあります。
近ごろは、不安をあおるニュースやビジネスが増加しているので、特に高齢の方は注意が必要です。
リースバックの悪用を疑うべき怪しいケースを回避する方法とは?
業者の良し悪しを判断することは容易ではないので、怪しいケースを回避するには事前の対策が必要です。
その方法をご紹介しますので、ぜひ覚えておいてください。
リースバック詐欺のような怪しいケースを回避するには、まず第三者に相談することが大切です。
客観的な意見は、冷静に判断するためのきっかけになります。
また、賃貸借契約が「普通借家契約」であるかを確かめることも重要でしょう。
「定期借家契約」の場合、退去を余儀なくされてしまう可能性がありますが、「普通借家契約」なら、一方的な退去を求められることはありません。
さらに、売却した自宅の買い戻しを前提にリースバックを活用するなら、買い戻す条件を契約書に明記する必要があります。
リースバック後の買い戻しには住宅ローンを利用できないことが多いので、利用できないことを前提に資金計画を立てるなどの注意が必要でしょう。
まとめ
リースバックを活用すれば、さまざまなメリットを得られますが、その仕組みを悪用する人がいることを忘れてはいけません。
今後、リースバックの活用を検討している方は、ぜひ今回ご紹介した怪しいケース例と回避する方法を参考にしてみてください。
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